ナイロビ、2020年3月2日— 国連ハビタットは、JICAと共同で、COVID-19がケニアのナイロビ、モンバサ、ウガンダのカンパラの各都市に与える影響について調査を実施することを発表しました。
「COVID-19は、世界各地で、都市やコミュニティの回復力を脅かし、挑戦しており、都市の連続体の各分野を危険にさらしています。パンデミックの影響は多面的であり、過去数十年で最悪の社会的・経済的後退をもたらしました。都市の中心部は危機の重荷を背負っており、保健システム、不十分な水と衛生設備、劣悪な住宅環境、その他の課題で多くの負担を強いられています」と同機関は発表しています。
発表によると、提案されているプロジェクトは4つの柱で構成されています。脆弱性マップとスラムの生活状況に関する世帯調査、ナイロビ中心部のAMPカウンター調査、キアンブでの固体廃棄物管理評価、および選択したパイロットプロジェクトの実施です。この調査は、COVID-19の感染リスクとその影響に関するデータ、情報を収集し、提案された地域(公共交通機関、スラム/非公式居住地、固形廃棄物管理)における感染リスク低減のための効果的な対策、脆弱な生活への影響を軽減する方法について情報を提供することを意図しています。
"脆弱性マッピング演習 "では、ナイロビ、モンバサ、カンパラのスラム住民など脆弱な人々に対するCOVID-19の問題点や影響を明らかにする。世帯調査、公共施設のマッピング、都市の基本サービスやCOVID-19の生活への影響に関するアンケートの配布などが行われます。AMPカウンター調査では、ナイロビCBD周辺の公共交通と乗客の流れを明らかにし、COVID-19の前後での公共交通の利用状況の変化を理解し、収集地点などのリスクの高いノードを特定します」とUN-Habitatは述べています。
廃棄物管理アセスメントは、ケニアのキアンブ郡で実施されました。この演習では、データを収集するために、UN-Habitatが開発した「Waste Wise Cities Tool」を採用しています。このツールは、SDGs指標11.6.1(都市から排出される都市固形廃棄物全体のうち、管理された施設で収集・管理される固形廃棄物の割合)をモニターするためのものです。また、廃棄物管理の一般的な課題と廃棄物チェーンにおけるCOVID-19の影響を理解するために、ステークホルダー会議、廃棄物収集会社、リサイクル会社、廃棄物収集人、CBO、地方自治体と話し合いを行う予定です。各コンポーネントを通じて、COVID-19の各セクターへの影響を緩和するためのパイロットプロジェクトが選ばれ、実施されます。