2019年8月、TICAD 7(第7回アフリカ開発会議)の開催に合わせて、アフリカン・クリーンシティ・プラットフォーム(ACCP)の第2回総会が横浜で開催されました。8月26~27日に開催された本会議には、アフリカ38カ国、開発パートナー、民間企業、日本の自治体の代表者など450名以上が参加し、"Sustainable Waste Management Towards a Clean and Resilient City" をテーマに集中的に議論した。
初日は、オープニングセッションの後、日本や海外の廃棄物処理会社がアフリカでのビジネスアプリケーションを発表しました。その後 Guidebook for Environmental Education on Solid Waste Management in Africa が開始され、アフリカと日本における環境教育・普及啓発活動のグッドプラクティスが共有されました。また、実務者向けに自治体固形廃棄物の概要と基礎知識を提供することを目的としたガイド「Basics of Municipal Solid Waste Management in Africa」も参加者に配布されました。
2日目は、データブック発売記念セッションの一部で幕を開けた Africa Solid Waste Management Data Book 2019, また、開発途上国の廃棄物管理に関するケーススタディやディスカッションも行われました。午後には、集中的なQ&Aに関連する開発パートナーにより、改善されたSWMのための資金の動員や政策の優先順位を上げるための方策が取り上げられました。
2日間の会議の締めくくりとして、原田義昭環境大臣をはじめ、共催団体、アフリカ諸国の代表が声明を発表し、ACCPの活動をアピールしました。クロージングセッションの最後には “Yokohama Action Guidance for the ACCP” 開発パートナーやその他のステークホルダーの参加によるネットワークの拡大、UN-Habitatを中心としたアフリカでのACCP事務局機能の強化、能力開発や知識共創の機会の提供など、今後の方向性や具体的な活動内容が規定されています。その結果 the Yokohama Declaration and Yokohama Action Plan, は、TICAD7の成果物である廃棄物管理の改善を含む環境問題への取り組みの必要性を再確認しました。
会議期間中には、アフリカからの参加者を対象とした廃棄物管理に関する特別な知識共有セッション(25)、持続可能な開発目標の指標に関するワークショップ(28)、横浜の廃棄物管理施設の現地視察(29)、アフリカの子どもたちが描いた環境絵本の展示なども行われた。このような集中的なプログラムにより、参加者は短期間ではあるが、実践的で有益、かつ刺激的な知識を得ることができた。
場所 日本、横浜市
メインテーマ "クリーンでレジリエントな都市に向けた持続可能な廃棄物管理".
言語 英語、フランス語、日本語(同時通訳付き)
共催団体 環境省、独立行政法人国際協力機構(JICA)、横浜市、国連環境計画(UNEP)、国連人間居住計画(ONU-Habitat)