2018年6月26日から28日までの3日間、モロッコの首都ラバトにて、アフリカン・クリーンシティーズ・プラットフォーム(ACCP)の第1回総会が開催されました。アフリカ32カ国の中央・地方政府、各種公的機関、民間企業、青年海外協力隊から約220名が参加し、固体廃棄物管理に関する情報・知識を共有しました。
初日の午前のセッションでは、モロッコの関係者が、国の自治体固形廃棄物管理プログラムや戦略の実施を通じて得られた進捗状況や知識を共有しました。午後のセッションでは、参加者はセールのごみ中継施設とウムアッザのごみ処理施設とごみ回収センターを見学しました。
2日目は、持続可能な開発目標(SDGs)、特にSDGs指標11.6.1, 12.4.2, 12.5.1* のためのデータ収集と、官民パートナーシップという2つの主要トピックについて議論されました。また、マプトでの準備会合で収集したデータをもとにしたステークホルダー分析・課題分析の結果や、日本企業数社の廃棄物処理技術についても紹介されました。
3日目には、アフリカの廃棄物処理への投資をいかに促進するかといった財政的な問題が議論され、ACCPの活動状況や2019年に開催されるTICAD 7の計画も発表されました。会議の最後には、ACCPの枠組みの中で適切な固体廃棄物管理を実現するための努力を継続することを確認する「ラバト宣言」が参加者の全会一致で採択されました。
SDG 11.6.1: 定期的に収集された都市ごみのうち、適切な最終処分が行われたものの、都市ごみ総発生量に占める割合。
SDG 12.4.2: 一人当たりの有害廃棄物発生量と、有害廃棄物の処理の割合(処理の種類別)。
SDG 12.5.1: 全国リサイクル率(再資源化された材料のトン数)。
会場風景 モロッコ王国ラバト内務省会議センター
言語 英語・フランス語(同時通訳付き)
共同主催者 モロッコ内務省(MOI)、外務・国際協力省(MOFAIC)、持続可能な開発のための国家事務局(SEDD)、MOEJA、JICA、UNEP、UN-Habitat、横浜市
共同議長 モロッコ内務大臣 アブデルアフ・ラフティ氏/日本国内閣府特命担当大臣 伊東忠彦氏